【マブラヴオルタネイティブ】

-滅びゆく世界に燃え上がる命の炎-

あらすじ

主人公、白銀武はある日目が覚めると「並列世界」に放り出されていた。そこは「BETA」と呼ばれる地球外起源種との数十年に渡る戦いで朽ち果てた柊町であった。

何もかもが違う世界で、彼は成行きで国連軍に入隊。その残酷なる運命に翻弄されながら、対BETAの切り札である人類救済計画「オルタネイティヴIV」に関る国連軍衛士として仲間と共に命を賭して戦い続けた。

しかし、12月24日、無残にも人類は戦うことを諦め、地球を放棄せんとする人類脱出計画「オルタネイティヴV」を発動してしまう。

それから3年後、彼は自宅のベットで目を覚ます。「元の世界」に戻れたと思い浮かれていた武だったが、家の外には3年前と変わらぬ光景が広がっていた。

カレンダーの日付はあの日と同じ2001年10月22日。武はタイムスリップしただけだったことに意気消沈するが、未来を知っている唯一の人間として「オルタネイティヴIV」を完遂させ人類を勝利へと導くべく、国連軍横浜基地の門戸を叩く事を決意。

再び207部隊に帰ってきた武は、3年間の従軍経験と未来の記憶、人並みならぬ決死の覚悟だけでたった一人、戦いに臨む。

残された時間はあと2ヶ月。武は未来を変える事ができるのか。そして人類は圧倒的脅威であるBETAに勝利することができるのか―――。

※事前情報
本作「マブラヴオルタネイティブ」は、前作 「マブラヴエクストラ」「マブラヴアンリミテッド」の続編にあたる作品である。

なので、前作をプレイしてから始めることを強く推奨する。

ちなみに「マブラヴエクストラ」は平凡な学園ストーリーで極めて平坦なため、退屈と感じる方もいるかもしれない。v
実際、地球外起源種「beta」は、「マヴラヴエクストラ」には影も形も出てこない。

しかし、マヴラヴシリーズの本番はあくまでも本作「オルタネイティブ」からである。

多少退屈な前作を我慢してでも、本作をプレイする価値は十分にある。筆者が保障しよう。


チェックポイント!

人類存亡をかけた、熱いバトルストーリー

本作は、宇宙より突如地球に降り立った地球外起源種「beta」と、それに対応するために搭乗型ロボット「戦術機」に乗って戦う人類との抗争を描いたバトルストーリーである。

こういった設定を持った作品は他にも多々あるが、本作が類似設定の他作品と違うところはその圧倒的リアリティである。v
例えば、戦術機に乗った衛士がbetaに敗北するシーン。
betaの攻撃で戦術機が機能停止に陥った後、衛士はどうなるか。

――食われるのである。

betaの中でも一番多く人類を食い殺している「戦車級(俗称「エクウスペディス」)」は、戦術機の装甲をかみ砕くほどの力を持っている。

このbetaは、戦いによって戦術機が機能不全に陥ると、戦術機の装甲をかみ砕きながら中に残っている衛士を食い殺さんと迫るのである。

その恐怖たるや尋常なものではない。

それまで勇敢に戦ってきた衛士が、敗北を悟りあとは食われるだけとなった瞬間、迫りくるbetaを前に恐怖のあまり我を忘れて泣き叫ぶのである。
「た、助けてぇええええええええ!」「こっ、こいつら、装甲を食い破って!」「食われる! 食われるぅううううう!」
「ひぃいいいいいいいいいいいいいいいい! ぎゃぁあああああああああああああ!」
上記のような衛士の悲鳴が本作では幾度となく響き渡る。

精神が弱っている時にはあまりお勧めできない。


あまりにも熱い、主人公の成長ドラマ

さて、いきなり悲惨なことを書いたが、本作はただの鬱ゲーではない。

この作品の根底を流れるテーマは「主人公の成長」である。

古今東西どんな世界の創作物にも、「人間の成長」が伴わないものはほとんどない。創作の世界の共通項が「人間の成長」なのだ。

主人公の武は、最初はどこにでもいるただの高校生だった。

そんな彼が突然モンスターとの戦場に放り込まれ、冷静でいられるわけがない。

彼もまた、初陣でbetaに食い殺される寸前まで陥り、他の衛士同様、失禁しながら死にたくないと泣き叫んだのだ。

そんな彼がどのように成長するのか、是非とも本作をプレイしてその目で確認してほしい。

まとめ

正直、ここまで熱くて泣ける物語はそうそうあるものではない。

エロゲーマーの間では有名な、物語のクライマックスシーンの「ラダノビッドの演説シーン」は涙なしには見られない。

その圧倒的完成度ゆえに、本作は発売日が何度も延期になったのだ。 メーカーとして、一度講評した発売日を延期するなどとは、ユーザーの信頼を揺るがしかねない行為である。

妥協すれば発売日にリリースすることもできただろう。しかしスタッフたちの情熱がそれを許さなかった。 例えユーザーの信頼が揺らごうとも、作品としての完成度にとことんこだわったのである。

もちろん、納期を守らないというのは一企業として褒められたものではない。 しかし、本作をプレイすれば「延期もしょうがないか」と無理やり納得させられてしまうほどのパワーがある。

最後まで妥協せずに「マブラヴオルタネイティブ」を創り上げたスタッフたちに、賞賛を送りたい。



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