有名ラノベ作家も、エロゲーシナリオを書いている！

ライトノベルの執筆に役立つエロゲーを紹介している本サイトだが、実際にプロでエロゲーのシナリオライターとライトノベル作家を兼業している人物はいるのだろうか。
答えは、いる。

しかもライトノベル作家としてかなり有名な人物も、過去にエロゲーのシナリオを書いていたことのある場合がある。

このページでは、エロゲライター兼ラノベ作家の人たちを紹介する。

チェックポイント！

ヤマグチノボル

まずはこの人、泣く子も黙る大ヒットライトノベル「ゼロの使い魔 」シリーズの作者として有名だったヤマグチノボル氏だ。

41歳の若さで逝去した彼だが、ライトノベル界に与えた影響は図り知れず、間違いなく後世に語り継がれる人物だろう。

そんな彼がシナリオを書いたエロゲーは十数本にも上るが、中でも有名なのは「魔界天使ジブリール 」だろう。

「ゼロの使い魔」のルイズに代表されるように、とにかくカワイイ女の子を書く事にかけては超一流で、その意味でもエロゲ−のライターとしては天性の才を持っていたと言えるだろう。

丸戸史明（まると　ふみあき）

エロゲー界の重鎮「丸戸史明」も紹介せねばなるまい。

もはや説明不要の名作「WHITE ALBUM2」を始め、「この青空に約束を 」「パルフェ~ショコラ second brew~ Re-order 」「ショコラ ~maid cafe curio Re-order~ 」「世界でいちばんNGな恋 」など、数々の良作エロゲーを世に送り出してきた。

そんな彼の書いたライトノベルが富士見書房より発売中の「冴えない彼女の育てかた 」シリーズだ。

とある少女に興味を抱いた少年が、彼女をモデルにした同人ゲームを創るため、美術部のエースや成績優秀な先輩（いずれももちろん美少女）の協力を得ながらコミケでの配布を目指すというストーリーだ。

エロゲーでもありそうなテンプレートなストーリーだが、そこは「日常描写の天才」丸戸の手によって見事な作品に仕上がっており、シリーズ第１巻が発売した当時、売り切れ店舗が続出した。

田中ロミオ（たなか　ろみお）

「CROSS CHANNEL」でお馴染みの「田中ロミオ」も知名度が高い。

エロゲーライターとしてもかなり複雑で哲学的な内容を得意とする同氏だが、ライトノベル作品でも「人類は衰退しました 」や、映画化もされた「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ 」「灼熱の小早川さん 」など、一風変わった作品を発表している。

不器用で社会に中々なじめない人間が、それでも何とか生きて行こうとする姿を描く作風を得意としており、aura映画版 のラストでは、筆者は不覚にも涙してしまった。

竹宮 ゆゆこ（たけみや　ゆゆこ）

エロゲー界では数少ない女性のライターであり、ライトノベル作品「とらドラ! 」や「ゴールデンタイム 」の作者でもある「竹宮 ゆゆこ」も紹介しておこう。

彼女がシナリオを担当したエロゲーは、Flying Shine発売の「Noel 」のみであり、恐らくエロゲーのシナリオライターからは引退したと思われる。

「Noel」は女性同士の交わり、いわゆる「百合」成分強めの作品で、エロ度は低い。

女性作家らしく、心理描写に定評のある作品で、女性視点で物語が進んでいくのも他のエロゲーとは大きく差別化されているところだろう。

奈須きのこ（なす　きのこ）

「Fate/Stay Night」の作者、「奈須きのこ」もかなり有名なライターだろう。

ライトノベル作品としては「空の境界 」などを執筆している。

かなりクセのある文体で好き嫌いは大いに別れるが、ハマれば凄まじいことになるのは「Fate」の人気ぶりからも容易に想像できる。

ちなみに女性。

まとめ

いかがだっただろうか。

もしかすると、エロゲーのシナリオライターなどは「売れない時期にやるつなぎの仕事」というイメージを持っている方もいるかもしれない。
確かに実際にそういうとらえ方でやっていたプロもいるとは思うが、誇りをもってエロゲーの仕事をしているライターも数多くいる。

筆者個人としては、エロゲーとライトノベルは「ジャンルが違う」という以外には何の区別も差別もしていない。
確かにエロゲーは表に出にくい表現媒体だが、数々の名作が我々の人生を豊かにしてくれるという意味では、他のあらゆるエンターテイメント作品と何ら変わりはないのだ。

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