リゾートBOIN

-大ちゃぁあああん！-

あらすじ

私立衣更学園の教師、一条大介は、ひょんなことから南の島「奄那土島（あまなつとう）」行きのチケットを理事長から渡される。

都会の喧騒を忘れ、たまのバカンスを楽しもうと思って訪れたこの島で彼はかつての教え子である飯井原なおと、筑紫野みつぐに出合う。

開放的なリゾート地で、水着美少女にひたすら鼻の下を伸ばす大介だったが……

チェックポイント！

THE・抜きゲー

直球の抜きゲーである。

登場するヒロインのほとんどが最初から主人公大好きor大好きになるという、ラノベ的ご都合主義が臆面もなく展開される。

ある意味、とてもライトノベル的作品と言える。

エロシーンの実用度も非常に高く、特に正ヒロインの飯井原なおは、淫乱という言葉では収まらないほどの貪欲なHシーンを展開させる。

メディア展開も多数

多数のメディア展開もされており、中でもエロアニメは有名だ。

もしかすると、原作エロゲーよりもエロアニメ版の方が知名度が高いかもしれない。実際筆者が先にこの作品を知ったのは、エロアニメ版からだった。

ちなみにリゾートBOINには、前作にあたる「BOIN」という作品が存在する。本作にはその時のキャラクターが何人が登場するが、前作未プレイでも十分に楽しめるので安心だ。

「南の島」を書きたい人へ

上記で、本作はとてもライトノベル的作品と述べた。

実は、ライトノベルにはシリーズの中で高い確率で海へ行く話が登場する。

理由は単純で、ヒロインたちの水着姿を描いたり、水着がとれるハプニングが起こったり、肌色成分多目のHな話が自然に書けるからだ。

また、ロマンチックな夜の砂浜でヒロインと二人きりなったり、シチュエーション的な利点も多く、「非日常」を演出しやすい。

ただし「南の島」という「非日常」を演出するのは少しばかり工夫が必要だ。

まず「経験」として海に行ったことがある人は数多くいると思うが、そこで女の子たちと戯れたり、彼女と夜の砂浜でキスをしたりといった「リア充」的経験をした人となると、その数はぐっと減るはずだ。

もちろんライトノベルは「創作物」であるからして、妄想力を最大限に発揮して書くこともできる。

しかし、自分が書こうとしているシチュエーションが「大体どういう物か」を知った上で、自分の妄想を上乗せするのと、まったく知らずに想像だけで書くのではリアリティに差が出る。

本作リゾートBOINでは、終始お気楽な物語が展開され、ひたすら美少女たちとエロいことをしている。

ストーリー性は正直低いが、「南の島感」の出し方は非常に優れているのだ。

海の家で女の子たちとアルバイトをしたり、豪華客船の船上パーティーに出たり、水上スキーをしたり、釣りをしたり……。

これら一つ一つが積み重なって見事な「南の島感」を演出している。

ライトノベルで海へ行く展開を書く際にはとても参考になるはずだ。

リゾートBOINをプレイして「南の島」を書いてみよう！