あらすじ

ある日目覚めると、吸血鬼になっていた主人公、七瀬しずる。

彼は豪快なその性格から、吸血鬼になったことを意に介さず奔放に行動し始める。
しかしある日、全ての吸血鬼を根絶やしにせんと闘志を燃やす少女、榊 悠香（さかき ゆうか）が現れる。

後を追うように終結していく吸血鬼討伐を目的とする凄腕のハンターたち。

その中には、かつてしずるの恋人だった女性の姿があった……。

チェックポイント！

吸血鬼がテーマ

サイトでもいつの間にやら3作目となったブラックサイクの作品。

MinDead BlooDは吸血鬼をテーマとしており、とある事情から吸血鬼となってしまった主人公と、吸血鬼を退治するハンターとの戦いが描かれる。

一般的に吸血鬼は敵として描かれることが多いが、本作では主人公が吸血鬼であり、かつ吸血鬼の一家との暮らしが描かれるなど、プレイヤーにどちらかと言えばハンター側に敵意を抱かせるような作りになっている。

ブラックサイクお家芸、美少女の絶叫拷問も健在

もはやこのメーカーのお家芸である美少女の拷問シーンももちろん健在。

今回は吸血鬼姉妹の拷問シーンが特に過激だが、中でも姉である園原 麻由（そのはら まゆ）の拷問シーンは凄惨な仕上がり。

まんぐり返しの恰好をさせ→局部をゴム紐付きのクリップで左右に拡げ→太めの針で両乳首&性器貫通→腹部連続殴打→電流攻め。

さらに尻に握りこぶしを強引にねじ込み、中を思いっきりかき回したあげく、一気に引き抜くという悪辣ぶりだ。

この拷問シーンのポイントとしては、生意気な性格で人間を見下した態度をとっていた麻由を、拷問による地獄の苦しみで一気に平服させるところにある。

拷問シーンの中でも、乳首針貫通あたりまでは叫び声を上げながらも反抗心を燃やす彼女だったが、連続腹部殴打の苦しみでついに堕ちる。

しかしその後も執拗な電流攻めや、尻に腕を突っ込まれて内臓をかき回される常軌を逸した責め苦には、絶叫どころではなく咆哮を上げ、さらに拷問が続くと苦しみのあまり嘔吐してしまう。

最後の尻に突っ込んだ握りこぶしを一気に引き抜かれる最大の激痛に、体中の全エネルギーを放出するかのような悲鳴を上げる瞬間は、スキモノの方にとっては垂涎ものである。

"悪に染まった主人公"を書きたい人へ

多くの物語、特にライトノベルにおいて基本的に主人公は善人である。

ライトノベル特有の「やれやれ系主人公」といったタイプも存在するが、こういった無気力タイプの主人公でさえ、物語のどこかで善行を行う。

しかし、ここで主人公のキャラクターにもう一つ深みを与える方法がある。それは、主人公を一時的に悪に染めることだ。

悪に染める方法は種々ある。例えば大切な人を奪われた怒りで我を見失い、復讐心のあまり全てを破壊しようとする。または、ひょんな事から強大な力を手に入れてしまい、それ故に主人公を狂気に駆り立ててしまったり等だ。

有名作品で上げれば、映画になるが「スパイダーマン３」の主人公が上記の理由で一時的に悪の道に染まりかける。

さて、本作の主人公は元人間だったが、ある理由から吸血鬼に吸血され、同族になってしまう。この主人公は当初、自分が元人間だったころの記憶を忘れていた。しかしその攻撃的な性格から、吸血鬼になり、残虐な行いをしてきたことをまったく気にしていなかった。だが物語の終盤で自分が人間だったころの恋人が現れ、自分が吸血鬼になってしまった理由、そこに元恋人のただならぬ決意があったことを知らされる。
ここで初めて主人公は、吸血鬼となってから自分が行ってしまったことを悔いて、まだ自分のことを想ってくれている元恋人との今後の関わりに関して苦悩し始める。

本作では、複数のエンディングがあるというエロゲーの特性を生かして、主人公が吸血鬼になってしまった自分の今後をどのように生きていくのかという選択がパターン別に描かれる。

どのパターンでも主人公がその選択をするに至ったエピソードが丁寧に語られるので、同種の物語を書く際には非常に参考になるだろう。人間に戻って（あるいは戻れなくとも）吸血鬼として犯した罪を償って生きるというのが、道徳的な生き方に思える。しかし全てのエンディングを見た後で、あなたの価値観は少しだけ変わるかもしれない。

MinDead BlooDをプレイして、悪に染まった主人公を書いてみよう。

まとめ

いかがだっただろうか。

最後に、本作は他の多くのブラックサイクの作品と同じくかなりの高難度だ。
悪いことは言わないので、最初から攻略サイトを見ながらプレイすることを強く推奨する。
攻略サイトなしでのプレイでは、ほとんどの人間は全てのエンディングを見る前に挫折してしまうだろう。

また、本作は視覚的なグロシーンはほぼない（テキストでのきつい処刑シーンが１つ存在する）。
しかし、本記事の冒頭で述べたように、可憐な少女の絶叫響く拷問シーンは必見要注意だ。

最新情報＆更新情報

▲ページトップに戻る

ホーム　|　作品紹介　|　コラム　|　リンクサイト　|　サイトマップ（近日公開）

Copyright (C) 2014 エロゲーをプレイして、ライトノベルを書こう！All Rights Reserved.　design by tempnate