あらすじ

地球環境の変化により海面が上昇し、生活圏が狭まった近未来。

メティスと呼ばれる超能力を持った人間たち、通称メティスパサーが発生し始めていた。

そんなメティスパサーの生徒たちを数多く集めている学園のエージェントに勧誘された主人公、速瀬慶司。

入学後、ほどなくしてメティスを覚醒させると、彼はアルゴノートという学園の事件解決を目的とする調査研究会に入部。 同じ部員のヒロインたちと交流を深めていくが、やがて学園全体を揺るがす大きな陰謀へと巻き込まれていく。

チェックポイント！

萌えゲーメーカー「クロシェット」の力作

本作の開発を行ったのは、エロゲーメーカーの「クロシェット」だ。
とにかくカワイイ女の子が登場する萌えゲーを作るメーカーとして名高い。

本作のイラストの魅力も非常に高く、原画を担当した御敷 仁（おしき ひとし）は、商業デビュー作であるクロシェットの「スズノネセブン! 」でも原画を担当している。
両作のイラストを見比べてみると、その成長度は目覚ましいものがある。

少年漫画的展開を取り入れた作品

本作で登場する「メティス」という超能力の概念は、少年漫画を意識して作られたとのこと。

他のメディア媒体からアイディアや概念をエロゲーに取り入れるという試みを行っている。

本作はエロゲーとしては異例の4万本を売り上げた大ヒットとあって、その試みが大成功していることを物語っている。

カワイイ女の子が描きたい人へ

ライトノベルを書く上で一番大切なことは何だろうか。

人によって答えは違ってくると思うが、間違いなくトップ3に食い込んでくるのは「魅力的なヒロイン」を登場させることだ。

このサイトでも何度も述べているが、ライトノベルの読者層は中学〜高校生の男性であるため、彼らに対して非常に訴求力があるのだ


実際有名なライトノベルのタイトルを上げていくと、そのヒロインの姿が簡単に浮かび上がってくる。

「とある魔術の禁書目録」の「御坂美琴」
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の「高坂 桐乃」
「ゼロの使い魔」の「ルイズ」。

正直、主人公より目立っているのが当たり前になっている。

このことからも、魅力的なヒロインを作りだすことはヒットライトノベルを生み出すための絶対条件と考えて間違いないだろう。
さて、そこで参考にするのが本作「カミカゼ☆エクスプローラー」である。
本作はとにかく女性キャラクターの魅力が高い。

高飛車（なふりをしている）お嬢様、ゆうずうの利かない風紀委員長、巨乳幼馴染、天然娘など、単語だけ聞くとステレオタイプに見えるがそれぞれ抜群のキャラ立ちをしている。

物語そっちのけで、このヒロインたちとの交流に埋没してしまいたいと思うほどだ（実際はストーリーもしっかりしている）。

どのヒロインも個別ルートに入るとデレ化するが、デレ化前との落差がキャラクターによってはかなり激しく、それだけ破壊力がすさまじい。

「カミカゼ☆エクスプローラー」をプレイして、魅力的なヒロインを書いてみよう！

まとめ

いかがだっただろうか。

上記で本作は4万本を売り上げたと書いたが、果たしてエロゲーのヒットと呼べる売上数はどれほどなのだろうか。

一般的には1万本売れればヒット、5万本で大ヒット、10万本を超えれば歴史的ヒットと言ってよいだろう。 10万本超えの作品としては「AIR（30万本）」「Fate/Stay Night（20万本）」「リトルバスターズ！（18禁版）（10万本）」と、いずれもクロスメディア展開され、エロゲーマーでなくとも認知度の高い作品ばかりだ。

しかしこれらの作品は別格であり、本作「カミカゼ☆エクスプローラー」も十分なヒット作と呼んで差し支えないだろう。

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